簡単に振り返るHTMLの歴史
ホームページを作成するための言語「HTML」の最初のバージョンが公開されたのは1993年。今から20年近くも前の話になります。その後、様々な改良が加えられながらバージョンアップを繰り返し、2000年には国際標準(ISO/IEC 15445:2000)となりました。最新HTML仕様は1999年に公開されたバージョン4.01です。「HTMLの仕様」とは、このHTML4.01を指すということを覚えておきましょう。
更に、HTMLにXMLとしての拡張性が加えられたXHTML1.0も2000年に公開されており、HTMLの次バージョンであるHTML5の仕様も現在検討が進められています。
留まるところを知らない技術進歩
インターネット関連の周辺技術も大きく進歩し、HTML技術は世の中に大きく広がりました。
- ブロードバンド環境
- 通信速度が改善され、マルチメディア(画像やビデオ、音楽など)関連の大きなデータでも短時間で転送可能
- 営業ツールとしてのWEBサイト
- 企業ならば自社Webサイトを構築しているのが当たり前
- ブログなどCMSシステムの登場
- HTMLを知らない一般個人でも情報発信が可能
- Webアプリケーション、クラウドの登場
- スクリプト技術の発展によりブラウザ上でデータを操作し、厳重に管理されたサーバにデータを保有することでインターネットに繋がる環境さえされば様々な作業が可能
HTML技術はこれからも改良を加えられながら、世界に広く普及していくことでしょう。
インターネットを単に利用するだけでなく、今一歩踏み込んだ付き合いをするのであればHTML関連知識は必要となります。
これからHTMLを学びたいのだけれど、どうすればいいの?
これからホームページ制作に関する技術を学びたい方には、以下の仕様について理解されることを勧めます。
- XHTML(エックス エイチティーエムエル)
- CSS(シーエスエス)
それぞれの仕様を完全に理解しようとすると大変ですが、その必要はありません。XHTMLとCSSについての詳細は後述します。
まず最初にするべきことは
- まず最低限として基本的なルールをざっくり覚える。概要を知る。
これだけです。後は実際に作りながら学んで行きましょう。
HTML4.01仕様には、a要素、img要素など、実に80以上の要素・タグが定義されています。name属性など、多くの属性も存在します。しかし実際に良く使うのは10~20要素程度で、その他はほとんど使いません。
- 自分のやりたいことを実現するためにはどうすればいいかを調べて試す。
後はこの繰り返しになります。
本を読んで「なるほどね」と理解した気分になり、手は動かさない(実際にホームページは作らない)。これでは時間が経つと忘れてしまいます。経験が伴うことで身に付くのです。
一番大切なことは「楽しむこと」
- 自分の書いたHTMLが、ブラウザ上で綺麗に表示された時の喜び。
- 誰かに何かを伝えたいという情熱。
- 新しい知識を身につけて、自分を成長させたい向上心。
そのような想いがあれば、最初はHTMLの学習を難しく感じても、必ず乗り越えられることができるはずです。
共に素敵なインターネット世界を作り上げていきましょう。